君との約束が映る空が切なかった世界でいちばん遠い夏

お知らせブログで述べたとおり、今年の夏休みの旅行は東北・青森方面だったのですが、これ、特に下北半島方面へのドライブは、かの小説『M教師学園』の青森編の内容の下敷きともなっている、かつて実際に旅した行程と重なる部分も多く、自分自身の、なにやらこの世界にはもはや自分の居場所がないような感覚を引きずりながらハンドルを握っていた当時の感覚を、はからずも思い出しては、ちょいとしんみりした気分になったりもし…

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珠玉の深夜アニメ『花咲くいろは』

深夜アニメというと、怪しげな萌え系オタク受け作品だというイメージを持っている人もいるのかもしれません。しかし今日では、アニメ作品が深夜時間帯に放映される比重は、もはや深夜アニメを抜きに日本のアニメ文化は語れないほどに高まっていて、ハードディスクレコーダーの普及による録画の簡便化ともあいまって、事実上は放送時間帯が深夜なだけの作品群と言っても、あながち間違いではないでしょう。むしろ深夜でない時間帯…

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ゴーカイジャーのナビィ、2011年度モリゾー・キッコロ大賞にノミネート!?

というわけで、テレビドラマ『IS ~男でも女でもない性~』などを見ても、あらためて痛感されるのは、「男か、それとも女か」の二者択一ですべてを割りきろうとすることこそが諸悪の根源である――わけです。そうした二元的な性別システムは、社会の隅々まで入り込んでいるわけですが、ソレを端的に象徴しているひとつとして、本来は性別などない無生物がモチーフのキャラクターにまで性別が付与される(あまつさえ男女一対の…

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ドラマ『IS』親子鑑賞会その2

例の六花チヨ『IS ~男でも女でもない性~』を原作とするテレビドラマ、その後5話まで放送が済み、物語はいよいよ後半へ…! といった趣です。   前記事で補足したとおり、恋愛をめぐる主人公の葛藤が、一般視聴者への分かりやすさを優先してか、異性愛を規準として描写されるのが、結局はそうした異性愛規範の強化再生産方向にミスリードを誘導しがちなきらいは、やはりあります。「心は男性だから女性が恋愛対象のはず…

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