性表現問題への立ち位置はせめて4種類

前記事でも触れたように、性表現にかかわるイシューは、各種ポルノグラフィへの法規制論議にせよ、「水着グラビア」など日常的に目に触れる「性の商品化」にせよ、「 男 vs 女 」の構図に陥ってしまっては、話が噛み合わなくなるばかりで、一向に解決しません。理想はひとりひとりの多様な立場を持ち寄り合うというのが建前ですが、ただ便宜的に、多様な立ち位置をいくつかの系統に整理したほうがわかりやすい場合もあるで…

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フェミとクィアの呉越同舟もしくは同床異夢

今日のクィア理論が、多年にわたるフェミニズムの成果に立脚していることは疑う余地がありません。前記事のような「ジェンダー」の理解のしかた等々も含めた、現在におけるジェンダー論の大系もまた、フェミニズムが、その起源以来積み上げてきたものそのものに他ならないと言ってよいでしょう。巷間にはフェミニズムに対する誤解も流布していて、その最たるものである「フェミニストは男を敵視したコワいオバサンの集団」などと…

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「ジェンダーとは何か?」をあらためて考える

「ジェンダーとは何か?」。…………いやぃやいゃいや!な、何をいまさらっ!?(^o^;)たしかに「ジェンダー研究所」を名乗って延々とさまざまな薀蓄を重ねてきたwebサイト上で、この期に及んで、まさかそんな基本的な大前提を再確認されても困るというものです。今どき大学の廊下を少し歩けば、社会学系の学生どうしが、「卒論テーマ、決まったん?」「ぅん、やっぱり[ジェンダー]にしょうかなぁって思うねん」……な…

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