さて、今年もバレンタインデーが過ぎました。
チョコレートをめぐる攻防に一喜一憂した方も少なくないやもしれません。
心温まるエピソードも生まれた反面、さまざまな面倒くさい事態に巻き込まれて深く傷つき、もうバレンタインはこりごり……というケースももしかしたらあるでしょうか。
そんなバレンタインデーには、インターネットのGoogleのトップ画面のロゴが、他の何らかの謂れのある日と同様に、特別仕様に変わるのは例年のこととなっています。
一昨年2013年には、大変に興味深い仕様となっていたりもしました。
→ Googleのバレンタインデーに性別がない!件
http://stream-tomorine3908.blog.so-net.ne.jp/2013-02-15_Google-Valentine
この方針は引き続き継続していて、昨年2014年のバレンタインデーは、このように人を象ったイメージからジェンダー要素を極限まで脱色して、ある意味「異性愛/同性愛」という二項対立にさえ巻き込まれない、多様で混沌とした愛のありように対応していたとさえ言えます。
さらに2014年の場合、「七夕」という、これまた極めて異性愛至上主義に満ちた年中行事にあっても、同様のメソッドでもって、例えば「牽牛も女の子だったらイイのに」というような百合妄想にも、余裕で対応できるつくりになっていました。
いやはや、スバラシイ。
そうして、2015年。
そのバレンタインデーロゴはいかなるものだったのでしょうか!?
……………。
※キャプチャ画像の他、いくつかのバリエーションがありました。
………なるほど!
この方針はまだまだ続くようです。
いいぞ、もっとやれ! (*^_^*)
そもそも、例えばバレンタインデーのような機会に面倒くさい事案が発生してしまうのは、人と人との関係性を「男女」で切り分けようという風潮が卓越的な規範として蔓延している社会のありようだからこそ。
そんなせいで、バレンタインデーをはじめとする「せっかくの」イベントも面倒くさいものになってしまうのは文化的な損失だとも言えます。
人と人との親密な関係性は、すべての人が「女」と「男」に仕分けられたうえで、その「男」と「女」の間で成り立つもの……でなくても、べつにイイんだということが、こうしたインターネットを利用する大半の人が訪れるポータルサイトのトップ画面で、継続的反復的に提示されるというのは、やはり大きな意味があるでしょう。
こうしたGoogleの取り組みを通じて、「男女で」「一対一で」なくてもかまわないんだという気付きに至り、より多くの人がラクになれるといいのになと思います。
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