さて以前にもお知らせしたとおり、我が娘・佐倉満咲さんはこの4月から大学生となり、社会学系の学部であれやこれや学びながら、課外活動に、あるいはバイトにと励んでおります。
(その傍らではワタシの講演会に同伴しては会場にてコメントをしたり質疑応答の時間には回答を担当する場合もあるなども…)
う~む、なんか毎日楽しそうでイイなぁ(^^;)
で、まだ1年次とはいえ、それなりに専門科目的な授業も配当されているようで、必然的にジェンダー論的な内容にも触れるようなのですね。
ところがある日は帰宅するなり、その日の授業での
「『ジェンダー』についての説明が、ちょっと初歩的な説明がしつこくて退屈だった」
…と のたまうではありませんか。
あらあら、ずいぶんとエラくなったわねぇ(^_^;)
あらあら、ずいぶんとエラくなったわねぇ(^_^;)
そこでさらに聞いてみると、「ジェンダー」に対する「セックス」というのが「そうじゃない」というところがくどかったのだと言います。
いゃいやぃや!
身体的な「セックス」という絶対の分類がまずある上に、社会的文化的な「ジェンダー」が架構され性別・性差が本来あるだけよりも強調されている
……のではなく、
まずもって人間社会に男女二元的な性別概念があって、それがゆえに生殖に関わる身体のタイプの差異が身体的な「性別」と認識され、男女の身体だと解釈されているにすぎない、すなわちジュディス・バトラーが言うところの「セックスはすねにすでにジェンダー」、要は「ジェンダー」のほうが先にあるのである、じつは……
…ってけっこう高度な話じゃね?
それが退屈だった??
貴様、いつのまにソコまでレベルを上げた!?
……と思ってさらに詳しく聞いたところ、
《ここで「セックス」というのは「エッチする」的な意味ではなくて身体的な性別のこと~》という説明がしつこかった
という件だったので、あっゴメン、そりゃぁたしかにかなり初歩的ですわ;
まぁ昨今は高校の教科書にも「ジェンダー」の語は載ってますし、何らかの形で多少は掘り下げた学習も珍しくはないはずなのですが、やはり地域や学校・担当教員によって指導の内容に濃淡はあるでしょうし、個々の学生の興味関心にも温度差等はあるでしょうから、大学での初っ端での指導としては、こうした基本中の基本を押さえるのも必要なことであるとは理解できます。
なので逆に言えばこの一件は、さほどウチの娘が「海原雄山先生怒る」だったわけではないということにもなりましょう。
ところがそれから半年ほどして後期授業の期間に入ると、またまた満咲さん、今日のジェンダーに関連する授業でのセクシュアルマイノリティについてのくだりがそこはかとなく退屈だったみたいなことを言うではありませんか。
「……え゛っ!? 性的少数者についてやろ? いわば得意分野やろうに、なんでっ??」
そんなわけで詳細を聞き出してみると、なんでも
1:どこかですでにいっぺん聞いたことがあるような内容なので目新しさが少ない
2:《LGBT》についての説明まわりに関して「ぁあー~先生、ソコは誤解が起きやすいポイントやから、もう一言補足説明がほしいところなん…」というふうになってしまい、微妙にストレスが溜まる
…とのこと。
ぁあーなるほど、こちらはむしろ得意分野であるがゆえの悩ましさでしたか(^^ゞ
コレについても学生の平均的な水準を考えると、いきなり濃すぎる内容をぶつけるのもちょっとした冒険だという判断は穏当です(ワタシはやりますが;)。
同時に、教員側が研鑽を怠らない気構えもまた問われているのかもしれません。
同時に、教員側が研鑽を怠らない気構えもまた問われているのかもしれません。
なのでこちらは我が娘・満咲さんのプチ「海原雄山先生怒る」案件だったとも言えますが、ヤツがこのテーマに相応に造詣が深いのは、だいたいワシのせいやしなぁ…;
「う゛~む、ジェンダー論がらみの授業だけ院のゼミにでも混ぜてもらう?」
「いゃー、英語の文献を読むのは無理っぽだからソレはだめ」
………だからあれほど;;;
(いわゆるワタシが高校時代の自分に伝えに行きたいのが勉強だということはアナタも……という以前にした説教をふまえて)
(いわゆるワタシが高校時代の自分に伝えに行きたいのが勉強だということはアナタも……という以前にした説教をふまえて)
とまぁこのような感じで我が娘・満咲の現役女子大生生活は進行中。
後半に突入した「多感な若き日々」もイベント盛りだくさんといった様子です。
ちなみに「ただの友だちの男子」の新キャラも、どうやらさらに複数増えているようなのですが、はてさてどうなることやら。
◎ここだけの話ですがじつのところさまざまな登場人物の異性・同性・恋愛・友情といった区分に収まりきらない関係性が入り乱れる物語という点では、今どきの「好きの多様性」が描かれているアニメにも匹敵するオモシロさかもしれません。
小説版・佐倉満咲さんの高校生活としては『1999年の子どもたち』があるわけですが、ここへ来てリアル佐倉満咲さんの高校生活(~大学)のノベライズというのも意義がある気がしないでもありません。
そうなるとモンダイは誰がどこでどう書くか、ですが
1:「お父さん」が書く
2:本人が自分で書く
3:その「ただの友だちの男子」の中に創作系の素養を持つ者も何人かいるとのことなので、そのうちの誰かがもうすでに書(描)いている!?
……さぁどれ??
小説版・佐倉満咲さんの高校生活としては『1999年の子どもたち』があるわけですが、ここへ来てリアル佐倉満咲さんの高校生活(~大学)のノベライズというのも意義がある気がしないでもありません。
そうなるとモンダイは誰がどこでどう書くか、ですが
1:「お父さん」が書く
2:本人が自分で書く
3:その「ただの友だちの男子」の中に創作系の素養を持つ者も何人かいるとのことなので、そのうちの誰かがもうすでに書(描)いている!?
……さぁどれ??
これら「好きの多様性」にかかわる、いわば最先端の実践事例については、引き続き見守っていきたいと思います(がプライバシー・個人情報のカンケイで詳しくお伝えできる内容はやはりかなり限られるかもしれない点、ここまでと同様ご容赦ください)。
◇◇
この記事へのコメント