さて、お知らせブログのほうにまとめました中国自動車道を横断して架かる橋の件ですが、あれはなかなか心温まる良いエピソードでした。
→ 中国自動車道に朱塗りの橋を探して
/今日も明日も花ざかり(佐倉智美「お知らせブログ」)
https://est-tomorine3908.blog.ss-blog.jp/2020-05-27_bridge
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一方、あれとはまさに正反対な現場が、なんとJR茨木駅から徒歩10分余でしょうか、最近できた立命館大学の新キャンパスからほど近いポイントにあるのです。
それがこちら春日神社!
現地リサーチしたのが2018年の11月でして、そのせいで鳥居は6月の大阪府北部地震でいささか損傷したのでしょう、根本に補修が施されていますし、「春日神社」と書かれた銘板も外れており、ちょっとわかりづらいでしょうか。それでも、明らかに侮れないオーラが出ています。
※なお、ソレ以前の様子をGoogleストリートビューで確認すると、こんな感じ
(画像はスクリーンショット)。
こちらには由緒ある来歴が記されています。
茨木のこの春日神社、これはなかなかハンパないゾ!
それでは鳥居をくぐって…
参道を進んでいきましょうノ
参道を進んでいくと……
あれっ……!?
えっ、えっ……!?!?
ゐゑ゛ぉ゛ー!?!??!
ええ゛~~~っ!!?!?!!!
これは酷い。あまりにも酷い。
春日神社の参道が、かつては一の鳥居からまっすぐに境内へと直通していたところを、20世紀後半になって建設された府道・中央環状線(一般道路部分)と近畿自動車道(中央部分の自動車専用高速道路)によってバッサリと分断されているのではないですか!
どうすんねんコレ!?
しょうがないので迂回します。
この日は南回りルートで、奈良交差点の信号のところの横断歩道のお世話になりました。
ぐぬぬ……;
そして反対車線側の歩道を再び北上して……
やっとこさ辿り着く参道の続き
(4つ前の写真が、この地点から最初の鳥居の方向を振り返ったもの)。
境内に至ると、静かで落ち着いた神聖な趣の空間です。
この位置から参道を振り返ると……。
本来はあの最初の鳥居のところから一本道のはずなんですがねぇ;
社殿からは荘厳な雰囲気も漂います。
地元にとって大切な神域なのですね。
というわけで、この茨木の春日神社。
中央環状線と近畿自動車道はもうちょっとなんとかできなかったんでしょうかねぇ。
他にも用地の提供と社殿の移動も強いられているとか。
率直に言ってあんまりな気がします。
率直に言ってあんまりな気がします。
仮にも神社の参道。
それを公共の名のもとの道路建設とはいえ、平然とブツ切りにして何のフォローもケアもない。
それを公共の名のもとの道路建設とはいえ、平然とブツ切りにして何のフォローもケアもない。
いったいなぜこんなことに!
地域で受け継がれてきた信仰、連綿と伝わる宗教的な心情に立脚した文化、そうしたものへの配慮が一切ない、こんなやり方がかつて認められてしまったことには、どこかやりきれない思いがします。
これこそが高度成長時代の経済発展優先の価値観の弊害なのでしょうか。
人々の思いなり歴史の重みなり、そういったものを顧みない文明が、はたしてどのような行末をたどるのか……。
人々の思いなり歴史の重みなり、そういったものを顧みない文明が、はたしてどのような行末をたどるのか……。
それらへの反省点を、少なくとも現在21世紀の私たちなら、多少は総括できているはずです。
せめて今からでも遅くない。
地下道か歩道橋を作ることを検討くらいしてもよいのではないですかね。
せめて今からでも遅くない。
地下道か歩道橋を作ることを検討くらいしてもよいのではないですかね。
この現状を見る限りでは、いわばいつ春日神社の祟りがあっても不思議ではない気がします
………てゆーか、中央環状線と近畿自動車道、いずれもこの茨木市奈良付近といえば、悪名高き渋滞の名所。
国道1号線や枚方大橋といった、他の渋滞の名所がなんともないときでも、この場所だけはベッタリと詰まってます。
まさかとは思いますが、コレ、春日神社の祟りなんじゃぁないでしょうね!?
◇◇
◎ちなみに大阪府茨木市内には「春日神社」は複数あるとのことで、それらを区別して言う際には本記事で取り上げたものは「奈良春日神社」となります。
当記事中の写真にあったように、いわゆる「奈良の大仏」の奈良、今に言う奈良県奈良市のあの春日大社との縁に来歴し、このあたりの地名が「奈良」なのもそれに因んでいるわけです(こんな大阪府茨木市に「奈良」なる地名があり、前述のとおり道路交通情報では頻出するので、特にラジオで聞いているときなどは地味にややこしい)。
したがって本記事冒頭の参道入口の鳥居などは、間違いなく茨木市奈良に所在しますし、春日神社も元々はこの奈良の村の氏神様だったということでしょう。
にもかかわらず、今日では中央環状線の存在が市域を区画している現実に合わせて住所表示も定められてしまったため、春日神社本殿所在地の住所は隣の地名である茨木市天王になってしまっています。
そういう行政上の便宜が優先となり、土地に伝わる由緒が犠牲にされてしまっているところにも「扱いの軽さ」が感じられて、極めて遺憾に思えてしまいますね。
当記事中の写真にあったように、いわゆる「奈良の大仏」の奈良、今に言う奈良県奈良市のあの春日大社との縁に来歴し、このあたりの地名が「奈良」なのもそれに因んでいるわけです(こんな大阪府茨木市に「奈良」なる地名があり、前述のとおり道路交通情報では頻出するので、特にラジオで聞いているときなどは地味にややこしい)。
したがって本記事冒頭の参道入口の鳥居などは、間違いなく茨木市奈良に所在しますし、春日神社も元々はこの奈良の村の氏神様だったということでしょう。
にもかかわらず、今日では中央環状線の存在が市域を区画している現実に合わせて住所表示も定められてしまったため、春日神社本殿所在地の住所は隣の地名である茨木市天王になってしまっています。
そういう行政上の便宜が優先となり、土地に伝わる由緒が犠牲にされてしまっているところにも「扱いの軽さ」が感じられて、極めて遺憾に思えてしまいますね。
◇◇